資産として考えれば、不動産というのは、所有して、効率的に活用したいもののひとつですが、自身が住まうことを考えると、所有してしまったことに縛られてしまうよりも、最新の設備や利便性を最優先に、高級賃貸に住まうという選択肢もあります。
ことに、都心部、3A(赤坂、麻布、青山を中心とする地域)と呼ばれる地域には、賃料が50万円を超える、高級賃貸物件が集中しています。
この地区に、高級賃貸物件が多いのには、もちろん地価が高いということもありますが、外国人居住者が多いという土地柄もあります。かつては、圧倒的な為替差を持って、日本にやってきていた欧米人にとって、日本人が住まいに持つ感覚の延長線上の賃貸物件では、サイズに合わないことはもちろん、日本人にとってはとんでもない金額の賃貸料も、ドルを代表とする欧米の通貨に換算すれば、そう大きな負担ではなかったという歴史があります。
しかし、円の力が正当に評価されるようになって、この地区の高級賃貸物件は、広さもさることながら、高さを持つようになりました。近年建築される物件は、タワーマンションが圧倒的に多いということです。と同時に、物件に住む人々に日本人の割合が圧倒的に増えていきます。
それは、おそらく、日本人的な感覚で、戸建て住宅は、所有するものという感覚が、どこかにあることも大きいように思われます。また、六本木ヒルズレジデンスに代表されるような(知名度の点で認知を得易いと考えただけで、この物件がもっとも高級と考えるわけではありません。)、近年に建築された高級賃貸マンションでは、専有部分だけでなく、共用部分で、さまざまなサービスが受けられます。ホテルライクなエントランスに始まり、居住者のためのスパやフィットネスルームを併設し、ホテルさながらの共用ラウンジや、庭園、エステまでもが、そこに住まう人々のために提供されています。
戸建てではなく、共同住宅であるからこそ、そういった共用スペースを併設することができ、そこを利用するコミュニティに参加することができるのです。共用スペースを利用することのできる、居住者という特権がステイタスであり、また、そういったスペースで、成功したもの同士が出会うことにより、情報交換が行われ、ビジネスチャンスも広がるとも考えられています。
都心に住むという単純なメリットだけでなく、高級賃貸マンションに住まう人々のコミュニティに自然に参加することが出来る点が、高級賃貸マンションに住むことのメリットの大きなものであると言えるでしょう。
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